生まれて初めて撮る記念写真

改めて、ニューボーンフォトって何? というお話をさせていただきます。

欧米では、お子さまの誕生を知らせるためにバースアナウンスメントカードを贈る習わしがあります。
そのときに用いられる写真が、ニューボーンフォト―――
生後2週間程度で撮影する記念写真です。
欧米には、ニューボーンフォト専門のスタジオがたくさんあります。

日本でも、次の年の年賀状や、内祝いに付けるメッセージカードなど、
お生まれになったお子さまを、写真付きで周囲の方にお知らせする機会は多いと思います。


おくるみにつつまれた天使の寝顔

ニューボーンフォトといえば"プロップス”と呼ばれる木や籐、ブリキなどでできた箱の中で
赤ちゃんが首を傾げたり手を組んだりして、眠っている姿が思い浮かぶと思います。
赤ちゃんをくるむおくるみは、1m〜2mあり、ニットやコットンなど
素材は様々ですが、首や腰をしっかりとホールドし
寒さから守ってくれます。

また、シンプルな一枚布の上で、うつ伏せで撮影したものも代表的な
ニューボーンフォトのスタイルです。
一見寒さそうに見えるこちらの写真も、セラミックヒーターを持ち込み
撮影時間は5〜10分程度です。
もし寒さで目が冷めてしまったり
泣いてしまったりした場合はすぐに撮影を中断します。

おくるみ以外にも、ニットのコスチュームを着たり
ボンネット(ニット帽子)をかぶったり
思い出のぬいぐるみと一緒に撮ったり…
ある程度決まったスタイリングの中で、お母さまの好みや
こだわり、思いを聞きながら1枚の作品を作り上げます。

『のびやかスタジオ』のニューボーンフォト

しかし、日本には「床上げ」という言葉に表わされるように、生後1ヶ月間は
とにかく安静、赤ちゃんもなるべく外に出さない、という考え方があります。
(私もそうでした。。。)

そこで、『のびやかスタジオ』は出張専門のニューボーンフォトカメラマンとして
ドア to ドアでお客さま以外との接触は一切なしに、直接ご自宅までお伺いし、
お母さまもお子さまも、普段どおりにお過ごしいただけるスタイルにいたしました。

撮影に必要なものは全てこちらで用意します。

お母さまにお願いするのは、

・撮影スペースを開けていただくこと(4畳半程度です)
・お子さまの体調を整えておいていただくこと
・リラックスして撮影にご参加いただくこと
・一緒に撮りたい小物があればご用意いただくこと

くらいです。

一生に一度しかない感動体験

ニューボーンフォトの撮影は一生に一度。
そしてお子さまにとって生まれてはじめての体験です。

ファインダー越しに見るその世界は
何度立ち会っても、ため息が出る瞬間です。
神秘的で、美しく、陳腐な言葉ですが感動そのものです。
いつも、赤ちゃんは私に命の尊さを教えてくれます。
この仕事に携われて、本当に良かったと思える瞬間です。